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写真 : ある駐在員
作るのも保守も大変なM2形電車,これを踏襲するM6形電車製造に手を上げたMK社が順調だったのは,ブラジルのマフェルサ社に外注したボディを受領するまででした. MK社は複雑な電気システムにてこずって年単位の納期遅れを出し,メトロノース鉄道は他鉄道から客車を借り入れて急場をしのぐこととなります. そしてMK社は,契約通りの遅延ペナルティを払えずに破綻してしまいました. M6はMK社のあとを引き受けたアメリカンレールが送り出しましたが,これら電車のメンテナンスをするメトロノース鉄道の苦労はそれからです.
それでもメトロノース鉄道利用者は増える一方で,コスモポリタン1両の維持は機関車1両の維持と等しいという結論に行きつき,メトロノースは以後の新車導入を機関車牽引の客車列車に切り替えました. そして10年余経た2010年代に,M2からM6までを一括してカワサキ製の日本式交直流電車M8形に置き換え,メンテナンスも健全な状態となりました. 行き過ぎた標準化は好ましくないと言う例です.


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