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写真 : ある駐在員
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アメリカの大都市では公共事業である電車とともに道路や住宅などのもひとつの組織が管理しています. ですから大規模イベントをやる時など,道路料金で調整したりパーク&ライドで鉄道を使用すると割引,ときには無料とする施策がとられます.
そんな中でアメリカ運輸省が音頭をとって開発したのがSLRV(スーパーLRV)です. 路面電車ですがPCCを上回る加速と減速,専用軌道の高速運転,急勾配の対応や狭幅ボディなど,1車種で全国の鉄道に対応できるのがこの電車のコンセプトです. 前代未聞のこの電車の入札は不調で,応えたのが航空機メーカーのボーイングバートルでした. ところが15秒で80km/hに達する加減速性能や,120‰の登坂性能はほとんどり年では無用の長物で,それが代価に跳ね返るのですから導入に踏みきったのはボストンとサンフランシスコだけでした. ところが導入した両市も,3次曲面で絞られた部位に設けられた前扉の調整に難儀したり高すぎる性能のメンテナンスが問題となり,導入途中でボストンは受け取りを拒否する始末で,それら車両はフィラデルフィアのメーカーで寝かせた後サンフランシスコに引き取られました. 写真はボストンのSLRVで,各ボディにエアコンを搭載しているのがサンフランシスコとの仕様差です. |
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