つぎはBudd社が製造したディーゼルカーです. 1940年代のアメリカの鉄道の旅客輸送は,幹線,ローカル問わず機関車と客車の組み合わせが続いており,これを合理化するBudd社の提案でRDC(Rail Diesel Car)は誕生しました. RDCには2エンジンの1形(キハ),2形(キハニ),3形(キハユニ),4形(キユニ)と1エンジンの9形(中間キハ)があり,デトロイトディーゼル製の275馬力エンジンを搭載して最高速度は140km/hです. 写真の車両はニューへブン鉄道からメトロノースに引継がれたRDC1形です. 余談ですが1966年にペンシルバニア鉄道の高速電車メトロライナーに触発され,ライバルニューヨークセントラル鉄道がRDCの天井に
2基のジェットエンジンを仮設し,時速296キロをたたき出したことは有名な話です.